2022-04-26 潮彩オルゴール 振り返る 風の行先を追った 翻る爪先にワルツを浮かべて オレンジ色の毒が湧く くすねた花束を持って 小さなあたまが影に揺れた 飛び跳ねる 三つ編みの結いが解く 赤らむ頬を晒して 全てで毒を飲み干した ぴりぴりと弾ける 鼓動が怖くて何故泣くのだ わたしの音が耳を覆うのだ 陽に晒した掌の 赤が視界に溢れて溢れる 見たことない海の味がした ーーーーーー (過去寄稿)