2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧
しなやかに 背骨 昔見た図鑑の 見たことないいきもの黄金比 波を立てる 伝う背骨
美しい人が、好きだと思う 顔や身体でなく、たとえひたひたに隠しても滲んでくるような「うつくしいひと」が好きだと思う 言葉や、所作や、髪や そんなところ ふんわりとかおる「うつくしさ」が好きだ 完全にわたしの物差しであって、わたしの「うつくしい」…
羽が欲しかったんです 鴉のような 時々夢を見ます 黒く複雑に反射する羽が生えた 真白い空を真っ直ぐに見つめる私の夢を まるで絵画のようでした 羽が欲しかったんです 白鳥のような 時々夢を見ます 白く透明に輝く羽が生えた 深く青い水の底を真っ…
例えば六面体の水槽 魚が3匹 こぽ、酸素が逃げる音へ 転がる 製氷機の稼働音が夜を溶かした カーテンの裏の君が 終わる (光源) 重なるふくらみを息で なぞる 3つ目の角を、左へ 小さな坂が 緩やかな宙に円を描いた 引出しにしまった小さな僕へ アルバム…
枕辺に置去り 水の透明は形も消えて流れ行く音 ひらいた猫の尻尾の先に赤い花を刺したりしてみてください グッドバイロングバケーションいつの日かまた会う日までどうか元気で
薄く黄色と灰色の階段を 踊りながら二回往復 10 回路 1 春を燃やして 叩き落とした煤の色 目線を合わす 少し痛む下の歯を舐めたようだ 不機嫌な所以 怪訝 冷たい目線