中身は腐っていた 夏は暑い 気温と日差しで溶けたのだろう 中身は腐っていた 夜の空気で目を洗う 爪は白かった 見えない君が 全部殺したいというから 僕は笑ってそうだねと答えた 君はあまりにも淡すぎた
閉じ込められた蠍のキーホルダーを持っている 小さな古着屋さんで買った 飴色のキーホルダー 私はそれを鞄につけて ゆらゆらと 自分が人間であることに憤怒し 後悔し それでも閉じ込められた蠍は いまこれから動き出すことはなく ただただ飴色に包まれて こ…
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