エフェメラの胎動

おまじない

孤児の子守唄は

 

日常というのは奇跡の連続なのだということを改めて知ることになる

 

星が綺麗だと君に言えなかった今日の夜に

別れを告げることすら出来ずに

蕩けた夢へ迷い込む

 

異常なほど暖かくて気持ちが悪くて

そういう温度を覚えてしまっていて

いつの日か

可哀想になってしまった自分に出会うことが

いつかの留守番のように恐ろしい

 

子供騙しの飯事に付き合ってほしい

君が僕を忘れるまで

それまでは

大人でいると約束するから