夏空に向けて蝉の羽掲げれば 透き通る雲に窓辺が視える 鉄板の如き地面に垂れ落ちる 自意識割れて火花が落ちて 束の間の涼しげ 余った素麺の破片が出てくる彼岸のキッチン 進め夏、破滅を瞼に貼り付けて 犬死を待つような寝姿 白波を泳ぐ鴎の群衆よ 戻りゆく…
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