赤い彼女は、マークジェイコブスの鞄を被っている
透明な約束
小さな冷蔵庫に、白桃のゼリーだけが入っていた
溜まっていく無料のスプーン
指輪入れのワイングラス
リボンを折りたたむ時だけ
レースを結ぶときだけ
少女になれた
割れた香水瓶を 灰皿にして
赤い彼女は、マークジェイコブスの鞄を被っている
透明な約束
小さな冷蔵庫に、白桃のゼリーだけが入っていた
溜まっていく無料のスプーン
指輪入れのワイングラス
リボンを折りたたむ時だけ
レースを結ぶときだけ
少女になれた
割れた香水瓶を 灰皿にして
⑴ 消音
⑵ ふた口分の水
⑶ 想像の想像
⑷ 花
⑸ 冷えた窓
⑹ 昨日の夢 (覚えていなくてもよい)
⑺ 爪
⑻ 電灯
⑼ ベッドとカーテンの隙間
⑽ 白い画用紙
まるいちきゅう
マルイの地下の
生鮮食品売り場にある
魚の丸い目
焦がれていたのでしょうか
見つめて動けずにいた
冷えた鼻先
匂う終わりに
こんばんは。
なんだかついこの間まで暖かかったのに
途端に冷えた風が吹くようになります。
そちらはいかがですか?
この前は、電車に乗っていたら窓に小さな犬が二匹
空が真っ白でいい天気ですね
牛乳は好きですか?僕は好きです。
この前コップを落として割りました
いい天気ですね。
手紙を書きます
僕は書きます 書きました
もうどこにも行けないように
何一つ書かれていない真っ白な封筒に入れて
ポストへ入れていきます
プラズマ
光る 1
深海だと仮定してみよう
浮かぶデスクトップの青
回る 回る
犬 液晶
反射する01秒
なんだか今夜は明るかった。
眼鏡を失くしてよく見えない目に、薄っすらと輝いているぼやけた星が、なんだかさみしくてちょっとだけ胸がきゅうとなった。
なんだかいつか、空一面にきらきらとひろがる綺麗なものを見た記憶がある
時間か、私か、わからない
少しだけ緑色が掛かっていたような そんな気がする
なんだか空ばかり見ているようで少し恥ずかしいが
夜の空は綺麗だ
明らかにきらきら
参る 瞼がチクチクと
侍らせて 撫で付けて
そのまま溶かして
浮遊する熱帯魚
極彩色の多面体
明朗 時に迷路
伸びた爪が するすると這う
罅割れた靴底