羽が欲しかったんです 鴉のような
時々夢を見ます
黒く複雑に反射する羽が生えた
真白い空を真っ直ぐに見つめる私の夢を
まるで絵画のようでした
羽が欲しかったんです 白鳥のような
時々夢を見ます
白く透明に輝く羽が生えた
深く青い水の底を真っ直ぐに見つめる私の夢を
それは歌のようでした
羽が欲しかったんです 鴉のような
時々夢を見ます
黒く複雑に反射する羽が生えた
真白い空を真っ直ぐに見つめる私の夢を
まるで絵画のようでした
羽が欲しかったんです 白鳥のような
時々夢を見ます
白く透明に輝く羽が生えた
深く青い水の底を真っ直ぐに見つめる私の夢を
それは歌のようでした
例えば六面体の水槽
魚が3匹
こぽ、酸素が逃げる音へ 転がる
製氷機の稼働音が夜を溶かした
カーテンの裏の君が 終わる
(光源)
重なるふくらみを息で
なぞる 3つ目の角を、左へ
小さな坂が 緩やかな宙に円を描いた
引出しにしまった小さな僕へ
アルバムが1つもないことは
ささくれた指の痛みだろうか
薄く黄色と灰色の階段を 踊りながら二回往復
10 回路 1
春を燃やして 叩き落とした煤の色
目線を合わす 少し痛む下の歯を舐めたようだ
不機嫌な所以 怪訝 冷たい目線
「昔の恋の話をします」
そう言ってすぐ 彼はどこかへ行ってしまった
そちらはどうですか こちらはちょっと強い風がふいています
そちらはどうですか 昨日植木鉢の花が咲きました
名前がちょっと思い出せませんが、とてもかわいいです
あまりにもかわいいので、摘んで標本にしてみました 綺麗です
贈ります
夜の淵に流し込んだ狂気を、
どう捏ねたらここまで美しい紺色になっただろう