寝てないよ涅槃だよ

おまじない

ネロリ

 

 

死ぬほど泣いた日は思い出せるのに

 

死ぬほど笑った日が思い出せない

 

 

正しい脈拍を探している

 

まっさら綺麗に白い手首に

左手を寄せても

聞えるのは風の音だけ

 

滑っていくほど美しかった

貴方の腹部

 

木目みたいに通る静脈に

針を刺したらどれだけ

綺麗に流れるだろうと思った

唾液でさえ

 

 

刃物を持っていない

爪を見る

突き立てる

貴方の赤色が見たくて

牛乳を毎日飲んだよ

 

風が吹いている

網膜が割れる

風が吹いている