2018-05-03 また、夏が来るよ どうでもよかったはずの夕暮れ 笑って手を振る 何故、と言えなかった 焼け落ちた空には海が近い 忘れるはずだった 忘れたかった 遥か彼方まで遠く続く白い雲に もう覚えていない記憶を呼び起こして 写真には残っていない 青い制服のベルトを折り上げている 忘れたかった 忘れていなかった 安いアイス 溶ける体温 どうでもよかった夕暮れ 青と橙だけがずっと 瞼に焼き付いている