食事を済ませた
家から歩いて17分の ギフトショップに行った
ひとつ蝋燭と メッセージカードを買った
机の上に広げて
ペンを持ってみる
驚くほどなにも書くことがない
わかっていた
それをわかってはいた僕はわかっていましたよというつもりのシーリングをカードの真ん中に垂らしている
さてだれへのつもりのカードだっただろうか
僕はそのカードを蝋燭の芯の少し後ろにざっくりと差し込んだ
今日 食事を済ませて 家を出て 17分を歩いて 蝋燭とカードを買って ペンを持って ペンを置いて カードに蝋のような赤い丸を垂らして それを蝋にざっくりと差し込んで そしていまのこと
何億年も前から決まっていたの
何億年も前から そうであったの