寝てないよ涅槃だよ

おまじないと詩歌とメモ切れ

暑中、見舞

 

 

ある日の私は劣弱であった

認められることと 恥を掻くこととに

苛まれ 他人を疎ましく思う劣弱であった

 

ある日の私は懺悔であった

生きてきたこと 生きながら何もなし得ないこと

いま在る全てへの懺悔であった

 

ある日の私は嫉妬であった

他人を眺め 自分より価値のあるものとして眺め

そしてただ羨むだけの嫉妬であった

 

ある日の私は願望であった

空を見つめ 飛ぶことを恐れず信じていた

輝けることを信じる願望であった

 

 

醜く腐ってしまっているが それでもそこを抉れば美しい心臓があるのだと

血を流し こころを唄う心臓があるのだと

しかし自らを自らで刺し掘る勇気なぞないままに

気づかぬふりをし 隠して隠して生きていった

 

私の中の虫は 熱いものが嫌いであるのだ

私の中の虫は 何処かへ隠れているのだ