ブルーベリー ブルーベリー
手の先に 爪の隙間に
こびりついた 紫色
永遠に 100%のしあわせが
こないのは
わたしのせい かみさまのせい
ぬるくなったヨーグルトを
口の端につけたまま ああなんて
絶えたものだろう
ブルーベリー ブルーベリー
手の先に 爪の隙間に
こびりついた 紫色
永遠に 100%のしあわせが
こないのは
わたしのせい かみさまのせい
ぬるくなったヨーグルトを
口の端につけたまま ああなんて
絶えたものだろう
煩わしくて 傘を閉じた
小さく降る雨が 黒のふわふわに張り付いて綺麗だね
歩き煙草の君を 消防車が譲る
おみくじは 凶がしあわせ
最悪だけが 注ぐ安心
金木犀の匂いがした
いつ降ったのかわからない水溜りに掬われた脚が
乾いた喉が 目が
軋んでいる
ノート、いつから付けてないっけ
ノート!ノートだ そこに私がいるはずだ
風に捲られた白いページが眩しいほど
ああ スカートのよう
金木犀の匂いがした
午後6時を灰混じりの紺が飲む
しゃんとするのが疲れて バスの一番前にきたないわたしを晒している
空をみている 覚えていない夜の境目
唇の端にたまった赤 昨日買ったリップは似合わないから捨てたよ
ベビーカーに乗りたい
赤ちゃんのままのわたしがどこかにいる
つらいことがしたくなくて生きてる
このバスどこに向かってるんだろう
掃除したベランダに雨が降るような
水を替えたばかりのカップに新しい灰を落とすような
淹れたての紅茶に虫が入るような
クーラーで冷えた身体に夏が突き刺さるような
痛みを抱えて今日が輝く