寝てないよ涅槃だよ

おまじない

二枚重ねの一枚

ありがちな煙草に好きな人を重ねた詩歌

簡単にセンチメンタルになりたくて つい夜中にベランダ

コーラで酔える単純な身体で

蒸すだけだった煙草が吸えるようになった

夜は広いよ 夜も簡単な感性だね

紙みたいだよ あたし

エロいね

メロンクリームソーダをよく注文するんだ

やっすいさくらんぼの浮いたメロンクリームソーダ

みどりいろ

みどりいろはなんのいろ

乱暴な色をしている

生きることと死ぬことの

どちらがどっちの色

ナフキンに落ちたミルクの泡が

まるで みたいに 白くて

なんだか目眩がした

ペンダントとブーケ

お兄さんがお兄さんが書いたなにかしらの 文字達を削除した すきだったの特に理由はないけどすきだったの ため息をついたお兄さんは指一本でそれを消した 削除した デリート エスケープ バックスペース 違くてやはり削除といった わたしはノートを開いてペンを持ったところだった 間に合わなかった 下敷きも敷かなかったのに 間に合わなかった ボールペン ボールペン ボールペンの束を贈ろう 間に合わなかったお兄さんの文字達にボールペンの束を贈ろう わたしは泣いた 泣いたなんて言葉で泣いた それでも嬉しかった お兄さんの文字達はもう誰にも見つからない きっと私とお兄さんだけのものだね わたしは泣いた 嬉しいなんて言葉で泣いた

パン

美しく書き始めたの新しいノート

古ぼけた下敷き使って でも

先生はまったくチョーク触らないし

うしろのだれかの寝息うるさい

チャイムでリセット今日の講義

おなかすいたのトンネルくぐって

pull

なんていうんだろうな

朝からジュースの缶、おとして

なんかあの指、引っ掛けてぷしゅってするとこ

あそこが取れちゃってさ

飲めないでやんの

そんでなにがあれってさ

なんか面白くなっちゃって 真顔で笑って

まだ冷蔵庫に入れてある

どうしたらいいかわかんなくってさ

どうにかできるんだけど

たまにそれ ながめて

明日も生きてやるかって思ってる

彷徨い名の先

いつかひとりの猫と暮らすことになったらけむりと名付けようと思っていた

しかし‪猫はきっと

自らの名を決めているのだろうと思うと

それを教えてほしくてわたしは泣くことしかできない

猫はわたしをなんと名付けているのだろう‬

呼んでくれよ 呼んで