寝てないよ涅槃だよ

おまじないと詩歌とメモ切れ

気がつくとそこは庭だった

 

 

帰り道、途端に歩けなくなることがあるのです 自動販売機の薄汚れた電気を浴びた蛾がじいとしています 蛾は蝶であり 蝶は蛾ではないのです 火花の音を思い出します 曇った夜には意味のない行為ではありますがふうと息を吐く 途端に歩けなくなることがあります コンクリートは蠢くだけなのです

肌の先1ミリメートルを泳ぐ薄ら温いものは空気でも夜でもなくただのわたくしの汚さなのだろう

 

 

 

 

飲み込まれているとして君は猛獣のつもり

 

 

 

楽しそうな顔で歩く

嬉しそうな声で笑う

愉快や愉快 馬鹿みたい

嫌いな嫌いを睨みつけ 食い下がる蛇

棚に上げて泣く

後ろ手に絶望して

終わりのついでに始めている

死ぬついで 予測変換 死なないで

愉快や愉快 不快です

 

 

メンソレータム

 

 

 

買った本を読まなかった日があった

 

ママのご飯を食べなかった日があった

 

虫刺されをそのままにした日

ペットボトルを開け放しにした日

充電の切れた端末を

カーテンを

洗濯を

 

過ぎていくだけ

遊園地の帰り道に見た高速道路 電灯の残影

乾いた口で 指をなぞる

 

 

 

 

週間2001年

 

 

 

いつでもおにいさんが言った

おにいさんが言った

問題ないと書け

大丈夫だと打ち込め

俺は何を見ているんだろうか

見ていない

なにも考えちゃいない

考えるってなんだ

伝えようとしていることは

自己でなく他でいた

羅列伝えたかったはずのものというのは

対峙する壁を通して濾過されている

週間2001年 

今日も金がない